【新唐人2013年12月11日付ニュース】９日、北朝鮮は事実上ナンバー２とされた張成沢氏をすべての職務から解任したことを公表しました。朝鮮中央テレビは議場から連行される張氏の写真を公開しました。
朝鮮中央テレビは９日午後、張成沢氏が挑戦労働党政治局各大会議の場から、２人の保安要員に脇を抱えられ、連行される場面を写した写真を公表しました。
北朝鮮では高官の粛清はよくあることですが、今回のように連行される場面を公開するのはきわめて異例なことです。
北朝鮮は８日、朝鮮労働党中央政治局拡大会議を開き、「張成沢一味」には反党・反革命行為があり、すべての職務から解任し、党から除名すると発表しました。朝鮮中央通信は、「張成沢は反党・反革命的宗派行為を敢行し、汚職、複数の女性との不適切な関係および薬物使用などの行為があった」と報じています。
反党・反革命的宗派活動を行った場合、北朝鮮では公開処刑の対象になります。しかし、張氏は金正恩（きむじょんうん）第１書記の叔父であるため、公開処刑の可能性は低く、政治犯収容所に送られる可能性が最も高いと見られています。一方、張氏は側近とともに、５日にすでに処刑されたとの情報もあります。
北朝鮮の一連の動きについて専門家は、最高権力の座に就いて２年になる金（きむ）第１書記が権力を固めたいためだと分析します。北朝鮮当局の「張成沢一味」に対する粛清は今後も続くと見られ、北朝鮮内部の動向が注目されます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/12/10/a1020827.html（中国語）
（翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工）
